スーパーサイエンスハイスクール(SSH)

SSH 韓国海外研修 2日目







08:00-09:50数学①「魔方陣から始まる数学的思考への招待」 坂口真吾先生
10:00-11:50数学②「整数論」Hong Jung Pyo先生
12:00昼食
13:00-17:00科学①「滴定反応によるビタミンCの合成」 Min Yong Ki 先生

 1月24日(土)、いよいよ韓国での訪問校の生徒との合同授業です。
 慶祥の5名がホームステイ先のバディと一緒に登校し、安養外国語高校15名の生徒とともに計20名で朝8時から夕方5時まで8時間の授業を行いました。
 慶祥の生徒1名と訪問校の生徒3名の4名1グループで座ります。バディと一緒ではあるものの、新しい顔ぶれが多く加わり少し緊張気味です。
 最初の2時間は日本人教師の坂口先生による授業です。魔方陣を作る数学的処理や平面幾何で多角形の構成について、パズル形式から始まり数学的処理をどのように行うか、日本語と韓国語を織り交ぜながら説明していただきました。生徒たちも数学という万国共通の言語をキーに日本語と韓国語でときには英語を交え、少しずつ会話が多くなります。
 次の2時間はハン・ジュン・ピョ先生からの数学です。坂口先生が横に立ち、時折日本語での補足説明が行われます。最大公約数の算出方法を利用した不定方程式の解法について説明されました。生徒たちの相談も徐々に滑らかになり、自分の計算について隣どうしで確認しあったりしています。
 昼食を一緒にとり、20名全体がお互いに打ち解けてきました。
 午後は4時間とおした化学の講義と実験です。ミン・ヨン・キ先生は「化学は笑顔で受けましょう」が信念で、ご自身も笑顔の素敵な若い先生です。ビタミンCの濃度測定を酸化還元反応の滴定により求めることを目的に、濃度や酸化還元の知識確認からはじまり、ビタミンCとでんぷんの反応とヨウ素でんぷん反応についての説明を韓国語で行いました。
 日本語教師の矢藤先生が時折サポートで日本語の説明をされます。そのあと酸化還元滴定実験を行いデータを取ります。生徒たちも協働作業で日韓英の言語を駆使して実験を進めました。最後に今回の滴定実験の全体の流れについてグループ毎に分担してプレゼンテーション形式で説明しました。
 8時間の長時間にわたる授業でしたが、あっという間に過ぎた感じがします。

【報告:梨木柚里(2年生)】
 韓国訪問2日目となり、午前中はバディと一緒に4時間数学の授業をうけました。
 韓国語での授業はとても新鮮でしたが、 理解することが難しかったです。 ハングルで書かれたテキストはわかりませんでしたが、 韓国の生徒が優しく、翻訳して教えてくれました。また、授業の合間にお菓子を食べたりして、韓国の生徒と打ち解けることができ嬉しかったです。
 午後はビタミンCの滴定を行い、外国の生徒と実験をするのは初めてで珍しい体験だったと思います。 説明が難しく不安な面もありましたが、グループメンバーと一緒に協力し、また、難しい実験を成功させることができ嬉しかったです。
 放課後はバディやグループメンバーと一緒に繁華街にいき買い物をしたり、焼き肉を一緒に食べたりして非常に楽しかったです。
 日本語、韓国語、英語が常に会話のなかにあり未だに不思議です。ですが、これがこのプログラムの最大の魅力だと思います。
 体調管理に気を付けて残り3日間をよりよい経験としたいです。